Contents
グラジオラスとは?
グラジオラスはアヤメ科の球根植物です。
Sword lily(ユリの剣)とも言われていています。
剣のように花を連ねて咲くのでフラワーデザインではラインフラワーとして使われます。
球根植物は基本的には球根を分球(球根が増える!)することによってどんどん増やすことが出来るので経済的だと思います。
球根植物にはこのグラジオラスのように、親の球根が消耗して(無くなって)新しい球根を作るタイプ(消耗型球根)と
親の球根の一部が残って、新しい球根が出来る(非消耗球根)に分けられています。
どちらにしても増やすのが簡単なので
絶対経済的です。(初期費用はかかりますが)
そこで今回栽培に取り組み、10月頃には球根を掘り上げ、来年度の球根にしようと企んでおります。
また、グラジオラスは木子と呼ばれている小さい球根のようなもので、木子を利用して球根を増やすことも可能です。
木子から栽培する場合は、初年度は花が咲きませんので注意して下さい。小さい球根なので花を咲かすエネルギーがありません。
グラジオラスが綺麗な花を咲かせたのですが、かん水し過ぎて多湿になってしまいました。
その為、球根や木子を取ろうとしていた株が「斑点病」になってしまいました。オーマイガー!
斑点病
「斑点病」は一見するとネギ等の赤サビ病のようにも見えます。
ですが、このグラジオラスに感染している糸状菌(カビ)は赤サビ病の菌とは違います。
赤サビ病(ニンニクやタマネギ等に発生する)ものはプクシニア属担子菌で、
こちらの斑点病はステムフィリウム属です。
この病気は多湿状態で多発するようなので、かん水を控えめにしようと思います。
最近は暑過ぎて毎日確実に2回はかん水をしていたのですが、それが原因だったのかも知れません。
病害を発見したらまずは同定とそれに対する対処をしなくてはなりません。
病気を観察するのは好きなので植物が病気になると結構楽しめます。(ダメですが・・・)
病原を知る
先ほど、プクシニア属とかステムフィリウム属とか言いましたが、
そんな事知る必要あるの?って感じると思います
病害の防除において、「〜属」まで知る必要はないかもしれませんが、
せめて糸状菌か細菌かウィルスのどれが原因かは知っておいた方が良いと思います。
たまに、ウィルス病に殺菌剤を散布している人がいますが、
ウィルス病の発生を抑えるのであれば殺虫剤を散布しなくてはいけません。
なので、病原の種類を知ることはとても重要だと思います。
掘り上げてみる
「斑点病」が多発し、完全に枯死してしまった株も何株かあったので
試しに掘り上げてみました。
本来は寒さに弱いので10月頃に掘り上げるのですが、
枯死してしまってはこれ以上球根が充実する見込みがないので掘り上げてみました。
解りづらいかも知れませんが、下についている物が植えた時の球根で
上に付いている物が新しい球根です。
掘りあげるのが早過ぎるので当たり前ですが、まだまだ小さく、木子も付いていませんでした。
しかし、一応新しい球根も付いていたので試しに保存して来年植えてみようと思います。
まとめ
- グラジオラスの英名は『Sword lily』(ユリの剣)
アレンジメントではラインフラワーとして扱う - グラジオラスの「斑点病」の病原は糸状菌。
- 病気になったらまずは同定して、病原の種類を知る。
ウィルス病には殺菌剤ではなく、殺虫剤 - 8月下旬に掘り上げてもなんとか新球ができる
病気を調べるのは好きなのでもしも病名が分からない写真等ありましたら送っていただけると幸いです。
もちろん病気にならないのが一番ですが・・・