教育

農業教員が読むと面白い「農業ビジネス」 〜農業教員としての質を高める〜

どうも、農トラ育です。

夏休みは教員にとっての自己研鑽のための期間だと思います。

普段から励むべきだと思うんですがなかなか時間が作れない教員にとっては夏休み等を活用して本を読んだり、色々な場所に行って刺激を受けたりする貴重な期間だと思います。

まあ、日々の実習や補習、進路指導等で忙しい期間でもありますが、それにしたって普段日よりは絶対に時間があるはずです。

農業教員だけでなく、農家さんも読んでると思う「現代農業」は皆さんも知っていると思います。

私もプロジェクト学習の参考にしたり、栽培方法の知識を蓄えたりするために読んでいました。

バックナンバーで面白そうなものは購入したりしていました。

きっと「現代農業」については皆さん知っていると思いますので今回は最近出版された雑誌、「農業ビジネス Veggie(ベジ)」(旧:農業ビジネスマガジン)について書きたいと思います。
(Veggieってことはその内別のバージョンが発刊されるのでは?っと個人的に思っています。)

農業ビジネス

 

Contents

教員にも求められるビジネス視点

農業を生徒たちに教えている私たちにとってはビジネスの視点はあまり必要ないかも知れません。

学校の現場はあくまで農を通じて生きる力を育む、栽培しながら植物の仕組みや特性を覚えることにあります。

しかし、生徒たちの中には本気で農業について学びたいと志して入学してきた者もいれば、なんとなく入学した者や仕方がなく入学した者など多くの生徒がクラスに混在している状況です。

そのような生徒でも共通して興味のある話題があります。

それは

「お金」

です。

 

お金の話題を出して興味を示さない生徒は少ないのではないでしょうか。

私は勉強することはお金儲けに必ず繋がると常日頃から言っています。

お金になることは生徒も興味を持ちます。

 

実際、そこらへんに生えている「苔」が売買されていることを生徒に教えるととても興味を持って聞いてくれました。

身近な題材であればあるほど生徒の興味を引くことができると思います。

なので教員である私たちも常に最新の農業ビジネスに興味関心を持って勉強し続ける必要があると思います。

農業ビジネス Veggieの内容とは

農業ビジネス Veggieは表紙にもあるように「売れる野菜」「儲ける農業」「IoTにも強くなる」とあります。

この雑誌は季刊誌となっており、年間4回(春号、夏号、秋号、冬号)発刊されます。

例えば2019年 vol.26 夏号では

「有機農業」「新しい流通」「人手不足の処方箋」について書かれています。

今、どのような有機農業が行われているか、どのように生産物を流通しているか、人手不足解消のための外国人雇用の創出や農福連携など、面白い内容が盛りだくさんです。

今回の内容、私的に特に面白かったのが「BLOF理論」です。

BLOF理論とは「BioLOgical Farming」の略だそうです。

恥ずかしながら知りませんでした。

BLOF理論を簡単に説明すると、植物生理を理解し、科学的・論理的に有機栽培を行う理論だそうです。

私の下手な説明よりも以下のURLが分かりやすいと思います。

BLOF理論について(Japan Bio Farm ホームページ)

http://www.japanbiofarm.com/report/entry-354.html

本当に農業は奥が深いなあと実感させられます。

毎年必ずトピックになる「売れる野菜20○○年」も面白い

毎年1月に発刊される冬号では「売れる野菜シリーズ」は必見です。

ありきたりな品種を育てるよりも最近流行っている品種を積極的に栽培することで生徒の興味を引くことができるだけでなく地域の農家さんへの発信力にもなり、地域の農業の活性化(大袈裟かもしれませんが)にも繋がると信じています。

IoTの活用事例

IoTの農業現場での活用は今では当たり前になっているかもしれません。

しかし、導入コストや活用方法が分からなかったりと学校現場で活用されている高校は少ないのではないでしょうか。

ただ単にデータを蓄積するだけでなく、蓄積したデータをどのように使うか、農業高校の学習内容の一つである「農業情報処理」との結び付け方などのヒントが掲載されています。

以前の記事でも書かせていただいたように、私はFilemaker Pro Advancedで作ったカスタムアプリケーションで管理をしています。

やはり、生徒にとってはデジタルデバイスを使って農作業を管理することは先端に感じるようで、非常に興味を持って授業(生育調査等)に取り組んでくれます。

農業とICT スマート農業はどこまで進化するのかどうも、農トラ育です。 農業とICT 現代農業はICT導入が加速しています。 データロガー(センサにより計測・収集した各種デー...

実際の現場の声

私たちがいくら偉そうに生徒に農業について教えていても現場で働く生産者の方々の足元にも及ばないと思います。

その生産者の方々が何を考え、どのように経営されているかが書かれています。

そのような事例を踏まえ、座学に活用したり、実習内容に反映させたりしています。

まとめ

農業ビジネス Veggieを読んでよりより農業ビジネスに生かし、教育活動に繋げていただいたら幸いです。

こんな雑誌(本)がオススメ!っというものがあれば教えていただけると幸いです。

常に進化し続ける農業、教員という立場でも追っていきたいです。

 

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