どうも農トラ育です。
教員にとって最も忙しい月である「4月」
何年教員をやっても4月の忙しさはキツイです。
それが初めて担任を持つ先生だったらなおさらだと思います。
担任を持つことは教員のやりがいの一つでもあり、多くの先生方は担任を持って生徒を育てたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、担任業務はやりがいもあるのですがその一方で相当量の仕事量が付随してきます。
また、受け持つクラスによっては指導が難しい生徒が多かったり、保護者との関係を築くことに苦労する新任の先生は多いのではないでしょうか。
教員のやりがいの一つである担任業を「仕事量が増えて嫌だ。。。」
なんて思ってしまってはもったいないと思います。
やり方次第では仕事量を減らし、うまくできると思います。
今日は担任をしたらやるべき5つのことについて書いていきます。
Contents
1 生徒を自動化させる(マクロ化?)
忙しそうな担任の先生はなんでも自分でやろうとします。
生徒に任せるよりも自分でやった方が早い場合もありますし、生徒がミスをしたらどうしようと思ってしまうと生徒に仕事を投げることがあまりできないのだと思います。
しかし、全てを自分でやとうとしたら仕事量に潰されてしまいます。
任せられることは生徒に任せる。
これで仕事量が減るだけでなく、仕事を任された生徒の自己肯定感が育てられる。さらにはその生徒を見てクラス全体が自分自身で動くようなクラスになると思っています。
- プリント類の掲示・整理(古くなったものを破棄orファイリング)
- 本日の時間割及び提出物等の連絡事項を後ろの黒板に記入
- ロングホームルームの運営(企画・立案・当日の運営)
(※班を作って班ごとに活動) - 出欠簿の管理(当然最終チェックは私がします)
- 座席表作成(席替え時)
これだけでも時間を短縮できますし、何よりも生徒が成長します。
なんでもかんでも教員がやると仕事が増えるだけでなく、生徒が成長しません。
任せられる仕事を見つけたらバンバン生徒に任せましょう。
生徒に任せると最初は時間がかかりますし、ミスも起きるかも知れませんが、しっかりと鍛えてあげれば大丈夫です。
エクセルで言う所の、「マクロ」です。マクロを組むのは時間が掛かりますが、一度作ってしまえばその後はずっと仕事が自動化できます。
最初に時間を掛けて後で楽するか、準備が面倒だからといって、ずっと自分でやるか。
どちらが良いかは分かるはずです。
リンカーンの名言でも
もし8時間木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。
とあります。
今の忙しさに潰されて未来のために準備ができていない先生方が多いような気がします。
未来への投資だと思って生徒に任せてみませんか?
2 教室の整理整頓
ご存知「割れ窓理論」です。
教室が汚い、整理されていない状態(机が揃っていないなど)を放っておくと教室が乱れるだけでなく、生徒たちの行動も乱れてきます。
教室が整理されていない。
↓
ゴミをちょっと位床に落としても平気、机がぐちゃぐちゃでも平気
↓
教室が汚れる、提出物等が出ない(机にぐちゃぐちゃに入っているので)
↓
みんなやってないし、どーでもいい。という意識になる。
(自己規制意識の低下)
↓
クラスが崩壊への道を辿る
教室が整理整頓されていると
↓
綺麗なのでなかなか汚しにくい(心理的に)、自らの机も綺麗にしようと努める(自主的)
↓
教室が綺麗な状態がキープされる、提出物が出やすい状態になる
↓
みんなが綺麗にするから自身も綺麗にしようという意識になる。
(自己規制意識の向上)
↓
教室を綺麗にする仕組み作りをみんなで考える。
↓
良いクラスになる
もちろん最初から綺麗な状態を生徒の力だけで実施することは難しいと思います。
最初は教員が率先して綺麗な状態を作る手助けをし、生徒のみで出来る状態を作り上げる必要があります。
一度自動化できたら後は、そこまで手間ではありません。
さらに、綺麗な教室をキープしておくと周りの先生から受ける印象も良くなりますし、信頼も上がるはずです。
是非実践してみてください。
3 学級図書の管理
学校によっては朝の読書の時間が割り当てられていたり、読書週間が組まれたりしている学校があると思います。
私の前任校は一年中、朝の10分間は朝読書の時間で、5分間でSHRという時程でした。(計15分)
現在は一学期に2回、読書週間があります。
読書の時間になると読書が好きな生徒は自分で本を買って来たり図書室で本を借りたりします。しかし、図書室にある本は限りがありますし、図書委員が学級文庫を整備してくれますが、なかなか読書嫌いな生徒たちにはとっつきにくいものが多いのが現状です。
そのような本の中から仕方なく1冊選び、読んだってその内容が身になるとは思いませんし、そんな読書楽しくないと思います。
そこで、私は自分が読んだ本で高校生にオススメの本を学校に持っていき、学級図書として常備しています。今はブックオフに行けば安く購入することができますし、生徒からどんな本なら読みたいかなど聞いて買ったりしています。(もちろん私自身も一度は読みます。)
私は読書がとても重要だと感じているので読書には時間を割きます。
現在の学校では15分のSHRがありますが、その内の10分は基本的には読書にしています。(読書週間の時はもちろんですが)
私自身、高校時代は朝読なんかなかったもので、恥ずかしながら読書は全くしていませんでした。
「活字」を読むことに抵抗がありました。
しかし、私がアメリカに留学している時、友人から送られてきた本に非常に感銘を受け、「読書」って凄い力を秘めているぞ!っと思うようになったのです。
なので高校生にも本から様々なことを学んで欲しいと思っています。
4 学級ルール作り
学校には当然、「校則」が存在します。
しかし、学校の校則ではクラスに合わない場合も起こり得ると思います。
日本には法律がありますが、それぞれの都道府県にはそれぞれの状況に応じた条例が存在するイメージです。
クラスの状態、自分がイメージするクラスにするためにも学級ルールを設けると良いと思います。
そのルールを遵守することで生徒を規制し過ぎてしまって、逆効果にならないように注意が必要ですが、独自のルールを設け、そのクラスの生徒が一番成長できる環境を作ってあげることも教員として大切だと思います。
私が生徒に課しているルールを一つ紹介します。
私のクラスのルール、それは、5分前行動です。
いつもいつもギリギリで来る生徒が多く、雨が降ったりすると遅刻に繋がることがあるためです。
このルールについて賛否両論あるかと思いますが、5分前に登校するクセをつけることが、登校の際の心のゆとりに繋がり、焦ることによる事故も防げるのではないかと思っています。
実際にこのルールを導入してからは遅刻率も下がりましたし、一定の効果があるのではないかと思っています。
5 クラス運営の方針を決める
クラスを運営する際に最も重要なことかも知れません。
なぜなら、指導方針がブレブレだと生徒も混乱するだけでなく、生徒からの信頼も失われてしまうからです。
生徒たちは教員が思っている以上に教員のことを見ていますし、見抜く力があります。
クラス運営の方針をまずはカッチリと決めて、生徒が輝けるクラス作りを目指しましょう。
どんなクラスを目指しますか?
まとめ
いかがでしたか?
教員の仕事は無限です。
時間を掛けようと思えば際限なく掛けられてしまいます。
そのため、クラス運営も上手にこなす必要があります。
最小限の時間と力で最大限に効果を発揮できるように色々と工夫をしてみましょう。
ロングホームルームのネタ等を夏休み等の長期休暇中に作りためておくことも良いですよ。
どの学校に行っても使えますので、教員として財産になります。
大変忙しいとは思いますが、教員という最高の仕事に就いたのなら楽しむべきです。
教員が楽しくなさそうにしていたら生徒も楽しくないですよっ。
それでは。